その時は「大文字」と、「妙法」の「法」の字だけ見ることができました。
それに因んで、今回は法や規制の問題について書こうと思います。
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そもそも「法」とは何ぞや?
ある社会(国や村、最小で家族だろうか)の中で、その社会システムを安定させるための決まりごと、といったところだろうか。
wikiには以下のように書かれている。
「法(ほう、英: law)とは、道徳などと区別される社会規範の一種である。一般的にイメージされる法の属性としては、一定の行為を命令・禁止・授権すること、違反したときに強制的な制裁(刑罰、損害賠償など)が課せられること、裁判で適用される規範として機能することなどがあげられる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95_(%E6%B3%95%E5%AD%A6)
「道徳とは区別される社会的規範」・・・。
高校の倫理の教科書やチャイナ史などで、【孟子の性善説・徳治主義】と【荀子の性悪説・法治主義】について学んだことがある。
古代のチャイナには、国家や社会秩序を維持する規範として、礼、楽、刑(法)、兵(軍事)があり、孟子らは礼・楽を、荀子らは刑・兵を重んじた(wiki「律令」より)。
つまり、道徳を強化すれば良い社会になると考えた脳みそお花畑が徳治主義であり、
そんなんじゃカオスになるわ( ゚Д゚)ヴォケ!!と、厳しく規制したのが法治主義といったところか。
サヨクの主張する「我々が武装しなければ外国も侵略してきません!」なんて話は徳治主義的な考え方だろうか。
世界征服を夢見る侵略国家が誕生したとすれば、まずは武装していない国から侵略すると思うが。
そもそも外国の侵略に限らず、どんなにモラル教育を重視させたとしても、他人なんて完全に信用できるものではない。
他人を無条件で信用するサヨクの方々は、ひょっとして戸締りとかしないのだろうか?
していたら笑ってやるところだが、たぶん戸締りしてるだろう。
むしろ常に防犯グッズとか持ち歩いてたり、いっそナイフまで携帯してそうなイメージだ(※個人の感想です)
極端な徳治主義は危険だ。
かといって、極端な法治主義もまた問題である。
チャイナ史上最初の統一王朝である秦などは、法を厳しくし過ぎたせいで崩壊したそうだ。
何でもかんでも規制ばかりでは、民の不満もたまろうというもの。
何事も程々が一番である。
そんな規制に関する話題で、少し前に身近なところで事件があったのでご紹介。
かつて私が所属していた大学(の別キャンパス)の門前で、小火があったそうだ。
原因はタバコの不始末。
これに対し大学側は、「キャンパス内全面禁煙を行っている我が大学でこのような事件が起こったことは大変遺憾」といったようなコメントを出していた。
さて、この大学のキャンパス内喫煙事情について、ここで時系列順に紹介したい(ただし私の通っていたキャンパスの話である)。
屋内での喫煙事情についてまでは知らないが、数年程前まではキャンパス内の至るところに喫煙場所があった。
ほとんどの建物の入口や脇の方に、ベンチと灰皿が設置され、休憩時間などには多くの学生や教員が利用していた。
しかしやがて、社会が喫煙者に対して厳しくなると、大学側も動き出した。
数年間かけての、段階的なキャンパス内喫煙の禁止である。
まずは、屋外にあった全ての喫煙場所が撤去された。
そしてキャンパス内にたったの2箇所だけ、すし詰めすれば十数人くらいがやっと入るような喫煙小屋が設置された。
ここで起きた問題は2つ。
教室から喫煙小屋までの距離と、喫煙小屋の狭さだ。
それなりに広い大学のキャンパス。
昼休みや授業の空きコマならまだしも、10分間の休憩時間では圧倒的に時間が不足している。
どこの教室にいても往復するくらいの距離に設置されてはいたが、遠い教室からではタバコを吸う時間まではないだろう。
そして何より狭さ。
通勤ラッシュ時の満員電車とまではいかないが、よく火傷しないもんだと思うくらいのギュウギュウ詰め。
そして、それでもスペースが足りていない。
中にいる人が出てくるまで外で待っていたり、もう小屋の周囲で吸っていたり。
そんな状況なので、いくらかの学生は大学の敷地からギリギリ出た辺りで喫煙をするようになった。
ただし大学側もそれを放置せず、灰皿を持った警備員を巡回させ、見つけたら喫煙を止めるよう注意させていた。
喫煙小屋設置から数年。
大学は当初の予定通り、喫煙小屋の使用を禁止した。
そしてタバコの不始末により、門の前で小火が起こった。
正直、起こるべくして起こったとしか言い様がない。
いくら大学側がキャンパス内で喫煙して欲しくなくても、喫煙所を奪っても。
喫煙者が大学からいなくなるわけではないのだ。
そして喫煙者は、ある程度の時間間隔でタバコを吸いたくなる。
どうしても吸いたくなった時、喫煙所が近くになかったらどうするか?
喫煙が許されるか許されないかのボーダーラインまで足を運び、急いで吸って急いで始末するしかない。
(勿論、屋外のタバコの不始末は携帯灰皿を使わない喫煙者は悪いのだが)
結局のところ、大学側が先々のことまで、「喫煙を規制したらどのような弊害が出るか?」ということまで考慮していなかったことが問題にある。
少し考えれば分かることだと思うのだが。
規制する側はたぶん、自分の正義を疑っていないのではないだろうか。
「問題のある行為を規制する、この規制は正しい、だから弊害なんて知らない」
そんなことでは、あるひとつの問題を解決できたところで、別の問題が発生するだけだ。
自分たちの行為によって引き起こされるであろうと予測される結果。
バタフライ効果まで考えろとは、勿論言わないが。
もう少し、考えてみて欲しい。
因みに、私もかつて喫煙者でしたが、民主党政権下のたばこ増税を期にやめました。
ありがとう民主党。
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