2015年8月13日木曜日

安保法案への私見

戦争法案という言葉をよく目に耳にするようになった。
近所でも共産党が張り紙や街宣車で必死にアピールしている。
あれもヘイトスピーチの規制対象にすればいいのに。


集団的自衛権について。
私の意見としては、 消極的に賛成、といったところ。
正直どちらでも良いのだが、現状では反対が多いようなので、たぶんYes/Noで訊かれたらYesと答える。


今回は、集団的自衛権の問題点や議論になってる点を挙げ、この問題について考えてみたい。


◆違憲か?

微妙なところ。
セーフといえばセーフにも思えるけど、アウトといえばアウトにも思える。
ただし、国民には憲法を守る義務があるが、憲法が普遍的に正しいわけではなく、改憲は憲法上認められている。 
違憲だから集団的自衛権は認められないという理屈は通らない。
・・・だったら改憲するのが一番良いのだが、世論調査の結果見ると厳しい。
安倍首相の支持率も、野党やマスゴミのネガティブキャンペーンに見事に乗せられた結果か、下がっているし(所詮は鳩山内閣を成立させた日本国民)。
とりあえずは憲法の範囲内ギリギリで法案を通し、国民が納得できた上で、改憲に持って行きたいといったところか。


◆政府は必要性の説明をきちんをやっているのか? 

やっていない。 
おそらく、できないのだろう。
後述する。


◆必要なのか? 

ホルムズ海峡の機雷掃海の話をしているが。
まぁ本来の目的とは違うだろう。

本命は、中国・ロシア・北朝鮮・ついでに韓国への牽制だろうか。
具体的に名前を出してしまうと、特定の国に対する軍事力の整備ということになり、相手国が「挑発を受けた」として侵攻する口実を与えかねないから、明言を避けているのだろう。

もしも中露あたりが本気で日本に侵攻してきたら、自衛隊だけではどうにもならない。
アメリカの協力が不可欠だ。
しかし、アメリカも一枚岩ではなく、共和党は親日的かつ好戦的で頼りになるが、民主党はいくらか中国寄り。
アメリカ国内世論からしても、人種がサラダボウルなため、どうまとまるのか不明瞭。
特に韓国系の移民などは、アメリカ国籍を得てアメリカで暮らしていても、アイデンティティは母国から持ち込んでいるので、アメリカの国益よりも韓国の国益を優先すると見られる。

以上のような理由から、アメリカとの同盟関係を強化して、有事には確実に協力して守られるようにしておく必要がある。

特に、共にアメリカと軍事同盟を結んでおきながら、韓国は日本の竹島を占拠している。
奪還する時には、韓国よりも日本に味方してもられるような関係を築いておく必要がある。


◆アメリカを攻撃する北朝鮮のミサイルをスルーしていいのか?

民主党(など?)が言うように、北のミサイルだけならアメリカが自力で対処すればいいかもしれない。
しかし、もしもこれが北だけではなかったらどうだろう?
中国やロシア、そして中東などの反米軍事国家。
これらが協力し合い、タイミングを合わせて、各国が持つミサイルを一斉に発射したら?
それら全てを、アメリカは撃墜できるだろうか。
そして、もし一発でも、経済の主要都市に攻撃を受けたら?
アメリカ国内は勿論、その経済的大打撃は日本にも及ぶ。
リーマン・ショックなど可愛いレベルの大不況が到来するに違いない。
更に万一、アメリカが滅ぶようなことにでもなったら?
中国は日本に侵攻してくるだろうし、強大な軍事力を持った国々で世界政治の主導権を巡り、第3次世界大戦が勃発するのではないだろうか。
そうなった場合、現在の日本の力では滅亡は免れない。

せめて日本の領空を飛来するミサイルくらいは撃墜しておくのが、日本の安全のためである。


◆何故いまなのか?

東アジアの安全保障環境の悪化と主張しているが、冷戦時より悪くなっているとも思えない。
ただ、本当はもっと早く整備しておくべきだったが、これまではできなかった。
今後必要になった時に無いと困るので、できる内にやっておいた方がいい。

例えば阪神淡路大震災の時。
自衛隊の災害派遣に対する法整備が不十分だったことから対応が遅れ、自衛隊がすぐに動いていれば救えたはずの命が多く失われたと言われている。

問題が起こってから整備するのでは遅い。
起こりうる事態を推測し、実際に問題が発生した時には対応できるようにしておかなければならない。 
それが今ならできそうだから、今やるという話。


◆日本は戦争に巻き込まれるの?

日米安保の時とか、戦争に関わる法案が出る度に、こういう脅し文句で反対する人間が出てくるけれど。
今まで戦争に巻き込まれたことはない、これが全て。 

また、中国などが日本に侵攻してくるリスクは、既にある
集団的自衛権がなければ日本は戦争をしないというのは幻想だ。


◆徴兵制になるの?

ならない。

集団的自衛権に反対する民主党の議員が、「あり得ない」って言っちゃったw
法案に反対なのではなく、自民のやることに反対したいだけなんだよね。
 http://news.livedoor.com/article/detail/10394267/

徴兵してまで数を揃えて出兵する必要は絶対にない。 

それに、本土を守るためならともかく、海外派遣のために徴兵された軍隊がモチベーション的な意味で使い物になるのか疑問。


◆どうして集団的自衛権には悪いイメージがあるの? 

マスゴミがそういう印象操作をしているから。

議論が尽くされていない?
与党が妥協点探っても、野党に議論する気がないのでは意味がない。

それで野党が採決を拒否したら強行採決?
議員としての責任を果たせと批難するべきところではないだろうか。

野党寄りの報道を続けた結果、世論調査で半数が反対しているという結果が出た?
与党が立場上、必要性を明言できない以上、マスゴミが好き勝手言って必要性を説明していくべきではないのか。



◇まとめ 

聖徳太子が言った「和をもって貴しとなす」という言葉の本当の意味は、

「自分と異なる意見を持つ相手の主張に対して、偏見や構えを持たず、素直に聞きなさい」

ということらしい(どこで聞いたかは残念ながら忘れてしまったが)。

相手の意見に対して、ある程度構えてしまうのは、認知心理学的にも仕方がないことではある。
ある程度相手の思考や行動を予測して、物事に構えて置かないと、情報処理が追いつかない。

しかし、それを踏まえた上で、素直な気持ちで相手の主張に耳を傾け、
それから冷静に、合理的な思考でもって物事を判断していかなければいけない。



グローバルに活躍する実業家などの中には、「戦争や大災害になったら海外に移住すればいい」と言う人もいる。
しかし、全ての日本国民がそれをできるわけではない。
生まれ育った日本に愛着があるのは勿論、外国へ移住するとなれば文化や環境の違いに適応して生活せねばならず、それはかなりの負担になる。

人間は社会的な動物であり、社会なくして人間は生きられない。

そして社会は、同じ社会に暮らす人々(成員)の協力、個々人の社会貢献によって成り立っている。

戦争になれば社会(国)を守るため、これまで暮らしてきた環境を維持するため、兵となって戦わなければならない。

「自分さえ災難に遭わなければ、他の成員などどうなっても構わない」
そのような人間は、社会を破綻させる害悪である。
社会に問題が発生する前に、移住でも何でもして我々の大切な社会から出て行ってもらいたい。


国防は、やって当たり前なのだ。
「やらなくてもいい」という意見が存在する時点で、その社会は既に異常である。
武装して侵略してきた相手に「非武装で抵抗する」などという選択肢はありえない。
凶器を持った強盗に対して、反撃も、防御も、警察への通報も、近隣住民に助けを求めることもせず、しかし自分は危害を受けず、金目の物も渡さないと言っているのと同じことだ。
理想を語るのは結構だが、現実を直視して現実的な対応をしなければならない。

その対応策として、
自宅に強盗撃退用の武器を用意することを個別的自衛権、
近隣住民と自警団を組織したりすることが集団的自衛権といったところか。
場合によっては防犯システムや警察としての国連軍も期待できるかもしれないが。
この例だと、警察や警備会社の幹部に強盗がいる状態なので、やはり集団的自衛権の整備は必要だろう。

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